ClaudeとChatGPT、結局どっちに頼むべき?同じ仕事を両方に任せて比べた結果

「ChatGPTは使っているけど、Claudeの方がいいと聞いた」——そう言われて、実際に同じ仕事を両方に投げて比べてみました。4種類の業務で試した結果、「これはChatGPT、これはClaude」という判断基準がはっきり見えてきました。
目次
2つのツールをひとことで
細かいスペック比較は後にして、まず一言でイメージしてください。
- ChatGPT:何でも屋。Web検索もできるし、設定を保存して使い回せる
- Claude:長い文書を読ませるのが得意。日本語の文章が自然
どちらも無料プランがあって、ダウンロード不要でブラウザから使えます。
同じ仕事を両方に投げてみた
正直に書いておくこと:
最初、普段使っている自分のアカウントで同じ比較をしてみたのですが、そこではあまり差が出ませんでした。日常的に使っているアカウントは、やりとりの履歴や使い慣れた状態になっているため、どちらのツールでもそれなりの出力が返ってきます。そこで新しいアカウントを作って、まっさらな状態で同じプロンプトを送り直したところ、今回紹介するような差がはっきり出てきました。この記事の比較はその結果をもとにしています。
「自分では差を感じなかった」という方は、一度新しいアカウントで試してみると、違いが見えやすいかもしれません。
試し①:社内向けお知らせ文を作る
「全スタッフに夏季休業を伝えるお知らせ文を作って」とだけ送りました。業種を指定せず、条件も最小限です。
送ったプロンプト:
社内スタッフ向けに夏季休業のお知らせ文を作成してください。
【条件】
・夏季休業期間:8月13日(火)〜8月16日(金)
・対象:全スタッフ
・休業中の緊急連絡先について一文入れる
・200文字程度
ChatGPTの出力:
平素より業務にご協力いただきありがとうございます。誠に勝手ながら、当社では下記期間を
夏季休業とさせていただきます。夏季休業期間:8月13日(火)〜8月16日(金)。
休業期間中は通常業務を停止いたしますので、各案件や対応事項につきましては事前調整をお
願いいたします。なお、緊急時は各部門責任者または指定の緊急連絡先までご連絡ください。
ご不便をおかけしますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
Claudeの出力:
件名:夏季休業のお知らせ
社員各位
お疲れ様です。下記の期間を夏季休業とさせていただきますので、あらかじめご了承ください。
【夏季休業期間】8月13日(火)〜8月16日(金)
【対象】全スタッフ
休業中にご不明な点や緊急のご用件がございましたら、
緊急連絡先(〇〇部:080-XXXX-XXXX)までご連絡ください。
休業期間中は何かとご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
正直な感想:同じ指示でここまで形が変わる
ChatGPTは文章を1段落にまとめてきました。読めますが、件名もなく、メールとして送るには少し手を加える必要があります。
Claudeは指示していないのに件名を自動でつけ、【夏季休業期間】【対象】で内容を整理し、電話番号のプレースホルダー(080-XXXX-XXXX)まで追加してきました。コピーしてそのまま社内に流せる状態で出てきました。
→ 同じプロンプトでも、Claudeは「使える形」まで自分で考えて仕上げてくる
試し②:クレームへの返信メールを書く
「商品の到着が遅れてお客様から怒りのメールが来た。返信文を作って」という状況を両方に投げました。感情が絡む場面で、言葉の選び方に差が出やすいケースです。
送ったプロンプト:
以下の状況でお客様への返信メールを作成してください。
【状況】
・注文から2週間経っても商品が届かない
・お客様から「どういうことですか。もう待てません」と
怒りのメールが届いた
・配送業者の遅延が原因で、現在調査中
・返金か再送かは、お客様の希望を聞いてから対応する予定
ChatGPTの出力:
商品配送遅延に関するお詫びとご案内
このたびは、ご注文いただいた商品のお届けにつきまして、長期間お待たせしてしまい、
誠に申し訳ございません。
また、ご不快な思いとご心配をおかけしておりますこと、重ねて深くお詫び申し上げます。
現在、配送業者側で配送遅延が発生しており、弊社でも状況の確認および調査を進めております。
ご注文からお時間をいただいているにもかかわらず、明確なご案内ができていない状況となって
おりますことを、大変心苦しく感じております。
調査結果が判明次第、速やかにご連絡いたします。また、その際にはお客様のご希望をお伺い
したうえで、再送または返金などの対応を進めさせていただきます。
改めまして、このたびは多大なるご迷惑をおかけしておりますことを心よりお詫び申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
Claudeの出力:
件名:【お詫び】ご注文商品の配送遅延について
〇〇様
いつも当店をご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたびは、ご注文いただいた商品が2週間経っても届かず、大変なご迷惑・ご心配を
おかけしておりますことを、心より深くお詫び申し上げます。ご不安なお気持ちでご連絡
いただいたこと、重く受け止めております。
現在確認したところ、配送業者側での遅延が発生していることが判明しており、詳細な状況
について現在調査を進めております。判明した内容につきましては、分かり次第すみやかに
ご連絡させていただきます。
つきましては、下記のいずれかの対応で早急に解決させていただきたく存じます。
・商品の再送
・全額のご返金
大変恐縮ですが、上記のご希望をお知らせいただけますでしょうか。ご連絡をいただき次第、
最優先で手続きを進めさせていただきます。
このたびは長期間お待たせしてしまい、重ねてお詫び申し上げます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
——————————————————
〇〇株式会社 カスタマーサポート
担当:〇〇
メール:〇〇@example.com
電話:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
——————————————————
正直な感想:Claudeは指示していない情報まで自動で入れてくる
ChatGPTは謝罪→状況説明→次のアクション→締めと、シンプルで読みやすい構成でした。件名はなく、そのまま本文として使う想定の出力です。
Claudeは件名に【お詫び】をつけ、「2週間経っても届かず」とプロンプトの状況を文中に具体的に反映し、対応の選択肢(再送・返金)を箇条書きで整理し、署名ブロックまで自動で追加してきました。出力をそのままコピーすればほぼ送れる状態です。
→ ChatGPTはシンプルで使いやすい、Claudeは「ここまで書いてくれるの?」という完成度で出てくる
試し③:業界の最新動向を調べる
「2026年の中小企業向けAI活用の動向を3点にまとめて」と両方に送りました。
ChatGPTの出力:

回答の横に出典タグが表示され、Webを検索して情報を集めていることがわかりました。
Claudeの出力:

ChatGPTと同様に、回答に出典タグが表示されました。
正直な感想:視点の切り方が全然違う
ChatGPTは「AIエージェント」「業務プロセス全体の自動化」「費用対効果と管理」という2026年のトレンドを短くまとめてきました。読んでそのままプレゼンの話のネタになるような内容です。
Claudeは20.4%・59%・450万円・Gartner予測といった数値と調査機関名を盛り込んだ、調査レポートのような回答でした。「この数字の根拠は?」と聞かれたときに答えられる情報が最初から入っています。
どちらが正解ということはなく、「概況をつかみたい」ならChatGPT、「数字で裏付けたい」ならClaudeという使い分けになります。
→ 同じ質問でも視点が違う。ChatGPTは概念・トレンド重視、Claudeは数値・出典重視
試し④:提案書のたたき台を作る
「新規顧客に業務効率化支援サービスを提案する提案書のたたき台を5ページで作って」と送りました。
ChatGPTの出力:整理されたテキスト形式
表紙・課題認識・提案内容・導入効果・スケジュールの5ページ分が、箇条書きと見出しを使ったテキストとして出てきました。内容は網羅的で、そのままWordやGoogleドキュメントに貼り付けてフォーマットを整える前提の出力です。
# 業務効率化支援サービス ご提案書
## 1ページ目:表紙
### 業務効率化支援サービス ご提案
提出日:2026年7月6日
提出先:〇〇株式会社
提出者:〇〇株式会社
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「現場業務の負荷軽減と、生産性向上を実現するための業務改善支援」
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## 2ページ目:背景・課題認識
### 業務環境における課題
現在、多くの企業では以下のような課題が発生しています。
■ 業務負荷の増加
・担当者ごとの属人化
・手作業による運用負荷増加
・複数システム間の情報管理
■ 生産性低下リスク
・情報収集やデータ整理に時間がかかる
・重複作業が発生している
・意思決定に必要な情報取得に時間を要する
■ 将来的な懸念
・人員増加だけでは解決が難しい
・継続的な業務改善体制が不足している
---
## 3ページ目:ご提案内容
### 業務効率化支援サービス概要
貴社業務に対し、現状分析から改善実行まで一気通貫で支援いたします。
【支援内容】
① 現状業務の可視化
・業務フロー整理
・課題抽出
・工数分析
↓
② 改善施策の設計
・非効率業務の特定
・自動化/標準化検討
・運用フロー最適化
↓
③ 実行支援・運用定着
・導入支援
・運用ルール策定
・効果測定・改善提案
期待効果:
・業務工数削減
・生産性向上
・人的ミス削減
・業務品質向上
---
## 4ページ目:導入イメージ・効果
### 導入後イメージ
| 項目 | 現状 | 導入後 |
| -------- | -----: | ----: |
| データ集計時間 | 8時間/週 | 2時間/週 |
| 手作業工程数 | 10工程 | 4工程 |
| 入力ミス件数 | 100%基準 | 50%削減 |
| レポート作成時間 | 5時間 | 1時間 |
想定効果:
・業務時間 約50〜70%削減
・定型業務の自動化
・担当者依存の軽減
・コア業務への時間創出
※数値はイメージです。詳細はヒアリング後算出いたします。
---
## 5ページ目:進行スケジュール・次ステップ
### ご支援開始までの流れ
STEP1:現状ヒアリング(1〜2週間)
↓
STEP2:課題分析・改善案作成(1〜2週間)
↓
STEP3:ご提案内容合意・導入開始
↓
STEP4:効果測定・継続改善
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### 次回お打ち合わせにて確認したい事項
・現状業務フロー
・改善対象業務
・運用体制
・期待成果/KPI
貴社の業務改善パートナーとして、中長期的な効率化をご支援いたします。
Claudeの出力:デザイン済みのスライドが出てきた
テキストではなく、ビジュアルデザインのスライドが5枚出てきました。
- スライド1(表紙):背景デザイン・キャッチコピー付きの表紙
- スライド2(課題認識):アイコン付きの4つの課題カード
- スライド3(提案内容):STEP1→STEP2→STEP3のフロー図
- スライド4(導入プロセス):4ステップのタイムライン図・専任体制の説明
- スライド5(効果・お見積り):「最大70%削減」「コスト1/3」「ミス0件」のKPI表示+3プランの料金表
正直な感想:これは差がありすぎる
ChatGPTは「内容をテキストで書いてくれた」に対して、Claudeは「そのままお客様に見せられるスライドを作ってきた」でした。
Claudeの出力はデザインが入っており、数字の表現(最大70%・1/3・0件)もビジュアルとして強調されています。3プランの料金表まで自動で作られていたのには驚きました。
一方で、ChatGPTの出力はテキストなので、自社のデザインルールに合わせてゼロから作り直す余地があります。Claudeのデザインを気に入らなければ修正が必要になるため、どちらが便利かは使い方次第です。
→ 提案書レベルでは圧倒的な差。Claudeはデザイン込みのスライドで出力してくる
結局こう使い分けることにした
4つ試してみた結果、自分の中で使い分けの基準がはっきりしました。
| やりたいこと | 使うツール |
|---|---|
| 社内文書・メールをそのまま使える形に仕上げたい | Claude(件名・構造・署名まで自動追加) |
| 提案書・スライドをビジュアル込みで作りたい | Claude |
| 調査数値や出典まで含めて情報を調べたい | Claude |
| 業界の概況・トレンドを短くつかみたい | ChatGPT |
| テキストベースで自分がアレンジしやすい下書きがほしい | ChatGPT |
| 定型文を設定して毎回使い回したい | ChatGPT(Custom Instructions設定) |
| 画像を生成したい | ChatGPT(Claudeは画像生成非対応) |
実感としては、「Claudeはここまでやってくれるの?」という完成度で出てくることが多く、ChatGPTは「素材として使いやすい」出力が多いイメージです。
まとめ
試してわかった使い分けをひとことで言うと:
- 文書・スライドを仕上がった状態で出したい → Claude
- 概況・トレンドを素早くつかみたい → ChatGPT
- 画像生成が必要な場面 → ChatGPT(Claudeは非対応)
- 定型作業の設定・使い回し → ChatGPT
どちらも最初から両方使い分ける必要はありません。今使っているツールを使い込んで、「これは合わないな」と感じた場面でもう一方を試す——その順序で進める方が、定着しやすくなります。
よくある質問
Q. どちらから始めればいいですか?
まだどちらも使っていないならChatGPTから始める方が多いです。日本語の解説記事が多く、使い方のイメージが掴みやすいためです。すでにどちらかを使っているなら、そちらを使い込む方が定着します。
Q. 無料プランで十分ですか?
この記事の比較はすべて無料プランで試しています。お知らせ文・報告書・調査であれば無料で十分です。長い文書を毎日大量に読み込ませるなら、有料プランの方が快適になります。
Q. 両方使うと費用が二重にかかりますか?
無料プランを組み合わせる分には費用はかかりません。有料プランは月20ドル程度なので、「この用途はClaudeに絞る」と決めてから1つだけ課金するのが無駄がありません。
Q. 社内スタッフにはどちらを使わせるべきですか?
最初は揃えなくて大丈夫です。まず1人が使いこなして効果を見せてから、そこで使ったツールを社内に広げる順序が定着しやすいです。
「何をどのAIに任せるか」一緒に整理しませんか?
ツールを選ぶより先に、「自社の業務のどこにAIを入れるか」を決める方が重要です。シクミカ.ラボでは、業務の棚卸しから始めて、何をどのツールに任せるかを一緒に整理しています。
まずは無料相談から、お気軽にどうぞ。

